哲学芸人マザー・テラサワの月例読書会。今回は複雑性研究者ピーター・ターチンの『エリート過剰生産が国家を滅ぼす』を取り上げます。これまでの社会科学では、歴史の経過や社会変動は複雑で予測が成り立たないからこそ、歴史に法則は無いという考え方が取られることが多い傾向がありました。しかしターチンの唱える「クリオダイナミズム」に基づくと、膨大なビッグデータを収集分析することを通じて、複雑な国家変動でも一定の法則を見いだせるとのことです。そして、本著では、国家の滅亡には総じて法則があると主張されます。それが「エリート過剰生産」となります。近年のグローバル規模な政治不安の状況を考察する参照にもなる内容かと思います。
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